2006年02月18日

高木仁三郎市民科学基金

公開プレゼンテーション、とっても面白かったです。「未来の市民科学者を市民の手で発掘し応援していくために」という高木仁三郎市民科学基金の存在を知ったのは、つい最近のことです。

「国家や企業の狭い利潤を代弁する科学者ではなく、科学技術のあり方を見直し、地球の未来に希望を切り拓こうとする市民科学者を、市民自身の手で支え育てたい。」という市民ファンド。2006年度の国内向け助成枠800万円に4.718万円の応募です。書類選考を通過した14件のうち、応募額が50万円を超える12件の老若男女の研究者が、次々と発表しました。

こんな研究テーマがあったのか、こんな運動をしている人がいたのか、とチョッと聞いてみよう程度ででかけたのに、ついつい居座って最後まで聞いてしまいました。だいたい15分発表して、15分ほどの質疑応答でした。選考委員による質問は、「市民の側に立って研究し、その結果をどう市民に渡していくのか」がポイントになっているように思いました。


ところで、なんで私が市民科学者という発想にとびついたのかというと、横浜にある海洋開発機構横浜研究所の公開セミナーに何度か出かけてみて感じた疑問があるからです。このセミナーで地球環境の深刻さについて知りました。そして、環境問題はどうしても政治や政策にかかわってくるわけですが、このセミナーで発表する研究者たちは、こういう話題に触れないように一生懸命努力しているように感じました。研究者がときおり浮かべる苦しげな不思議な笑みを見て、官の学者の限界というものがあるように思ったのです。

私は悩みました。科学研究というのは、人類を守るため、人類の平和な営みを維持するためにするものだと思うけれども、官の学者は莫大な研究費は使えても、その研究成果をどう人類のために生かしていくのかに弱い、というジレンマに。まったく、私なんかが悩んでもどうしようもないことなんですが。

その答えが高木仁三郎市民科学基金だったのかと、大いに感銘を受けたというわけです。

プレゼンテーションの開催を知らせてくれた知人が、是非読むようにと進めてくださった本は
岩波新書の市民科学者として生きる

知人は「日本にもこのような学者がいるのだ(いたのだ)と絶句した。市民側に立つだけでなく、先頭に立って運動した学者の存在に胸が震えた。」と、熱く語ってました。私はこの本をこれから読もうとしているのですけれど、読む前から期待でドキドキしてます。
posted by jun at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | お出かけA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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