2007年04月08日

いじめによる自殺願望者に「死ぬな」と

昨年からテレビや新聞等のメディアを使ってさかんに「いじめられても死ぬな」というメッセージが流されました。
子どもの自殺を社会が防止しようと熱心に取り組むことは歓迎なのだけれども、連日のように「死ぬな」というメッセージが続くと、どうも嫌な感じがして、なんでだろうと思っていました。

すると、教育評論家の尾木直樹さん
第1528回テレビ寺子屋「いじめをしない心の教育」で明解な説明をしていました。
私がなんとなく不快感を覚えたのは
死にたい子に死ぬなというのは、うつ病の人にがんばれというのと同じ
だったからです。そうであったか!社会あげて死にたいほどに苦しんでる子どもを、さらに追い詰めてしまったのかもしれないと思うとゾッとしました。

尾木さんは、
いじめられて死にたい子どもは「死ぬな」と言われるよりも、
いじめている子に「いじめるな」と言ってくれた方がどんなに励まされるか
と熱く語ってました。

いじめ問題はほぼ10年ごとにピークを迎えていて、今回は第三のピークという説明があり、結論は
いじめる子がいなければ、いじめられる子はいなくなるんです。
だから私たち親にとって一番大事なのは、いじめない子に育てることなんです。

この頃のいじめは、ごく普通の子が陰湿ないじめに参加してしまう、なんだかわからない困難な状況、と暗澹たる思いでいましたが、いじめるのは悪いこと、いじめるな、ときちんとメッセージを流すこと、うちの子はいじめなんかしてないと思っている家庭でも、いじめはダメと教えることが重要なんだと思いました。

死ぬな、死ぬなのメッセージばかり流したメディアは、大きな過ちを犯したのではないでしょうか。メディアに協力した人気タレントや運動選手を否定するのではありません。いいメッセージがたくさんありました。尾木さんは、前回のいじめ自殺ピークのときは「いじめるな」メッセージが流されたのに、今回「死ぬな」メッセージになった原因は、社会の変化だと言ってましたが、私はおそらくメディアから「死ぬなという内容で」という要請や誘導もあったのだろうと想像しています。文科省の指導もあったのだろうかとも想像しています。


岩波ブックレット いじめ問題とどう向き合うか 尾木直樹
posted by jun at 06:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。