2007年08月30日

富士山は面白い

この夏は富士山へ行きました。5合目から6合目まで歩いただけですけど、予想以上に面白かったです。富士山は遠くから眺める山で、登る山じゃないと思っていたのですが、やはり日本一の山、行ってみるものです。

昔フラリと、河口湖から5合目までスバルラインをドライブして、ちょいと歩いたことがあります。ところが私は高所は体質的にダメだったようで、6合目が見えるところまでで、つまり6合目にたどりつけずに引き返しました。体が鉛のように重くなって、一歩一歩がシンドクて、周りの様子を楽しむどころでありませんでした。それで、富士山は私には無理な山と思っていました。

それなのに、今年はなぜか突然夫が富士山へ行こうと言い出しました。でもまあ、5合目でゆっくり休憩をとれば少しは歩けるかもしれない、体質が変わったかもしれないしと、家族で出掛けました。8月21日、マイカー規制が解けた10時間後の午前10時、スバルライン入り口到着。

スバルライン料金所手前で、渋滞でした。5合目駐車場は満車と書かれていました。上からは次々と観光バスが下りてきました。頂上でご来光を見てから下山してきた人たちが、こんなにいるのかと驚きました。

往復料金2000円を払い、5合目2キロほど手前までスムースに登って、また渋滞。これが5合目まで続いているのではかなわないと、5合目1.5キロ手前に車を置いて歩き始めました。

なだらかな舗装道路を5合目まで車で行くことをあきらめた人たちがゾロゾロ行列して歩きましたが、なんと私はここでもう、体が重くなり、心臓バクバク、心拍120です。周りの人たちは元気一杯に見えるのに、私の体はどうなっているのかと恨めしい気がしました。5合目についたときには、頭がぼっ〜として、思考停止状態。年に自転車で3000キロ走って有酸素運動しっかりやっているのですが、高所がダメという体質は変わりませんでした。5合目の標高は2300メートル。

休憩所にドカリと座り込んで30分、やっと頭が冴えてきました。休憩所から出て周りを見ると、とにかくたくさんの人、人、人。一目で外国人と分かる人もたくさん。アジアの人たちも入れると、相当な数の外国人でしょう。世界中の言葉が、アチコチから聞こえてきました。

案内所に5合目の気温は19度、頂上は4.2度と書かれていました。あとで知ったのですが、この日の東京は34.2度。

富士山-2

金剛杖1000円を買って、まあ気楽にいってみようとスタートしたのは午後12時。頂上がすぐ近くに見えました。いい天気です。

富士山-7

下には北富士演習場が見えます。

富士山-6

ここにはまだ樹木がありますが、もう足が重くなってきて、息子にひっぱってもらったり、押してもらったりして、休み休みゆっくり進みました。そして6合目到着。気温は12度。汗は全くかかないのですが、妙にのどが渇きます。

富士山-3

馬が登って行きます。あれならラクチンでいいなあ。もう樹木はありません。

富士山-5

横のブル道を何度もブルドーザーが行き来しました。

富士山-1

6合目のちょっと上の、登山道と下山道の分岐点まででギブアップしたのは午後1時。息子はもっと上に行きたいというので、30分登ったら降りてくるように言って、夫と腰を下ろして待ちました。降りてきた人は、いかにも疲れた風で、身なりかまわずほこりまみれという人もいました。

激しく変化する雲以外には、さえぎるもののない雄大な景色。遠くまで見渡せたかと思うと、あっという間に霧の中に入ってしまって、数メートル先しか見えなくなるの繰り返しです。晴れると暑くなって、霧の中になると寒くなって、上着を脱いだり着たりしました。

富士山-4

印象的だったのは、団体を率いる登山ガイドの歩き方です。次々といろんな団体が登っていくのですが、どの団体のガイドも、手袋をしてハイキングステッキをつき、歩幅を小さくして、何かに耐えてでもいるように体をたててしずしずと歩くのです。一般の登山者とは違う、修行しているかのような雰囲気の歩き方です。ステッキは1本の人と2本の人がいました。

あとでわかったのですが、あの歩き方が高山病にならない歩き方で、あの歩きを維持することが、頂上を制覇する秘訣でした。水分補給も大切な高山病予防なのでした。

あのステッキは軽そうでいいなあと、あとでアウトドア用品店で見てみると、1本4000〜5000円もするのでした。8角形の金剛杖は、手ごろな値段でいいのですが、持っている手が痛くなってきます。私には、あのステッキが必需品に思えます。登りは短く、下りは長くして使うようです。ネットだともっと安いのがありました。

この2日後、9合目でフランス人が滑落して大怪我というニュースを聞きました。やはり富士山は気楽に登れる山ではありません。

でも、私みたいな高所苦手タイプでも、登れるのではないかと思いました。ガイド風の慎重な登り方で、6合目で宿泊して体を慣らして、8合目でまた泊まって、ゆっくりゆっくり登れば大丈夫なのではないかという気がしました。富士宮口からだったら、距離が短いからラクという話もあるし。

また来年も行きたいなあ。頂上を目指すには、それなりの装備と、天気とか、山小屋が混んでない時期とかいろいろ条件がそろわないと私には無理そうで、それもまた面倒ですから、今度は須走口からちょいと散策するのもいいなあとも思います。

富士山はやはり日本一の山。頂上へ行けなくても、それなりに他の山にない面白さが味わえます。富士山バンザ〜イ。

翌日、松姫峠から奈良倉山へちょいと歩きをして、富士山を眺めました。前日登った山を遠くから眺めるのは、なんとも楽しかったです。奈良倉山は大月市の秀麗富嶽十二景の五番です。

富士登山のサイトはたくさんありますが、面白いと思ったのは
富士登山をしてみたい!〜富士山頂にいちばん近いサイト〜
なんと私みたいに高度の弱い人は、夜行日帰りをすすめています。理由は、小屋を出て1時間後くらいに高山病になる人が多いからだそうで、高山病になりやすい人は泊まらないのがいい、泊まるなら頂上にしろと。その他、他のサイトにはない、具体的なアドバイスがいろいろあります。ストック2本もおススメで、探せば安く手に入るようです。圧巻の言葉は
富士山とは、制覇するものではなく、山の神に感謝を捧げて登らせてもらうものである。
傲慢になるなかれ。山と勝負するなかれ。
山の声を聞いて、最後まで自制し、我慢して体力を温存して小出しにして、6時間なり7時間なり歩ききった者が山頂にたどりつける。
山に勝つことはできない。
制覇などという言葉を簡単に口に出して欲しくないと僕は思っております。


ついでに、富士吉田のうどんが素朴で美味しいと最近話題になっていますが、中央道大月河口湖間の谷村PAのスナックコーナーの吉田風うどん、美味しかったです。PAだからと馬鹿にできない味わいでした。
posted by jun at 05:34| Comment(0) | TrackBack(0) | お出かけA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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