2005年10月10日

今時のお笑い

昭和のいるこいる

息子がテレビに釘付けになってしまう番組は、今時のお笑いです。「寝るしたく!歯みがき!」といくら催促しても、笑い苦しみながら、動けません。何がそんなにいいのかと、たまに付き合ってみることがありますが、「何これ?今時のお笑いって、ハア〜〜?」と驚くばかり。こういう状態になったのは、「エンタの神様」を見るようになったあたりからだと思います。

昨夜は「登竜門」をやっていて、例のごとく「フ〜ン、変なの」と驚きながらも、ついつい息子に付き合ってしまうと、意外にも番組の最後に出てきた芸人に感動しました。いつもの登竜門と違うスペシャル番組なのだという息子の説明なのですが、年配の漫才コンビでした。60代くらいでしょう、しょうもないオジサンの嘆きをボケがメチャクチャな相づちでかき回すという話の作り。結局はしょうがないでしょ、時代が変わったんだから、そういうもんでしょ、に落ち着きます。初めて見た芸人です。

ボケがあまりにひんぱんに相づちを打つものだから、うるさいなあと思いながらついつい相づちの間からオジサンの嘆きを一生懸命聞き取ろうとしてしまいます。終わってみて驚きました。オジサンの嘆きをあたたかく包み込む、見事に計算された話の構成だったのです。

よくまあ、今時のヘンテコなお笑い番組に出てきたものだと、もう感心感心。初めは、「アレ、化石みたいなコンビがでてきた」と思ってしまいました。オジサンすごい!芸人の名は、昭和のいるこいる。調べてみるとコンビ結成40年。オジサンがんばれ!


黄金の本牧亭 

帰り来ぬ青春みたいな気分で、なつかしくなつかしく思い出すのは、上野本牧亭。平成2年に惜しまれながら消えました。講談がメインの演芸場でしたが、私はここで落語を聞くのが大好きでした。

まず千代田線湯島から本牧亭へ行くまでが、独身のうら若き女性には難関でした。いかがわしげな夜のお店の間を勇気を奮い起こして突進しなければならなかった。これがなければ、もっと通いやすかったのですが。

本牧亭にたどりつくと、突然昔にタイムスリップ。玄関には、はっぴ姿の下足番がいました。靴を脱いで札をもらい、トントンと階段を上がると、こじんまりした宴会場みたいになっていて、畳敷き。演壇は30センチもあったかどうか。畳に好きな姿勢でくつろいだ観客のすぐ目の前に落語家が座って、語りかける。気さくで普段着の親しさ。ここで聞く落語は、いかにも「噺」というにぴったりでした。

ホール寄席に行くと、遠くの高い演壇の上にチョコンと座って落語やっていて、つまんないよね〜と思ったものです。それでも、にっかん飛び切り寄せは、達人レベルの落語家の噺を安く聞けたのでよく行ったものですが。

古き良き時代のなごりのような本牧亭をなつかしんで、今時の不思議なお笑いをなげいておりましたが、昭和のいるこいるは上手かった、さすが磨き上げた芸人、と拍手したい気持ちです。
posted by jun at 07:47| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビと本からA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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