2008年04月14日

ダライ・ラマ in成田

ダライ・ラマの成田立ち寄り時の記者会見を注目していましたが、あきれたのはその報道です。テレビでさかんに流された映像はどこも同じ、両手人差し指を頭に当てて「私は悪魔ではない」と言っている場面だけ。新聞まで同じ写真を使ってました。

この場面はダライ・ラマのユーモラスな一面をアピールする効果はあったとは思いますが、大事なメッセージの部分を報道しなかったのは大変残念です。これでは何も知らない人には、ダライ・ラマは意外に愉快なおじさんだくらいにか伝わらないのではないでしょうか。

ありがたいことに記者会見全部を動画で見ることができるので、報道されなかった会見を知ることができました。マスコミがさかんに取り上げた場面は、会見の真ん中あたりにあり、質問した人は、自由アジア放送の記者で中国人の黄さんと聞こえました。「中国人に対しての意見ありますか?」に対する答えです。

「私は悪魔ではない」のあとの部分は、「中国の方々が何も知らされずに、単に中国政府からダライ・ラマが悪者だと言われて、それを信じなくてはならない。あるいは、どういう情報、何を信じていいかわからない状況におかれていることが悲しいと、私は考えております。」この部分を報道せずに、単に「悪魔ではない」を絵になるジェスチャーとともに報道するだけでは、片手落ちと思います。

ダライ・ラマのメッセージで最近ガーンと感動させられた言葉は
ダライ・ラマ法王から中国の皆様への呼びかけ ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
私は、彼らと友人になれるように祈りました。
インドに亡命した翌年の1960年に私が作ったものです。
「彼らが善と悪を見分ける智恵の目を得られますように。
そして彼らが、友好と愛の栄光のなかに留まることができますように。」
多くのチベット人、学童たちが、毎日この祈りを唱えています。

チベット密教がどういう宗教なのかは知りませんが、あの激しい弾圧の歴史の中で、こんなスケールの大きな祈りをしているのだということは、よくわかりました。

中国がチベットを手放せない理由 - マル激トーク・オン・ディマンド - ビデオニュース・ドットコム インターネット放送局で、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所代表のラクパ・ツォコ氏は、中国はチベットの資源が欲しいだけでチベット人はいらないのだと語っていました。ラクパ・ツォコ氏は成田の記者会見の画像でダライ・ラマの右側にいました。

アルピニスト野口健さんは
チベット動乱〜北京五輪出場への条件〜 (遺骨収集の記事の下)
実際に見聞きしたチベット弾圧を語っています。そして
中国にとってタブー中のタブーであるチベット問題について発言を繰り返せば二度とチベットに入れなくなるかもしれない。すでにその手の忠告がないはずもない。ひょっとすると、もう二度とチョモランマに帰れないかもしれない。私の故郷が一つ奪われてしまうかもしれない。極めてデリケートなテーマだけに正直、発言に躊躇もしたが、しかし、現場を知っている人間は逃げられない。そして語らないことは加担する事と同じだ。
「語らないことは加担する事と同じだ。」本当にそう思います。

チベットの歌姫バイマーヤンジンのコンサートに行ったことがあります。
バイマーヤンジンのホームページ
彼女の歌は、日本にはない発声法であれがチベット式なのでしょうか、目をつぶって聴いていると、目の前に壮大な山々が見えてくるような気がしてなんともいい気持ちになりました。そしてユーモアたっぷり、愛情たっぷりのお話。彼女のライフワークは祖国チベットに学校を作ることです。
第1515回「夢は学校づくり」テレビ寺子屋

チベットの自然、文化、宗教はスゴイ!世界にとっても宝だと思います。これを破壊しまくっている中国政府を、早くなんとかできないものでしょうか。
私も「彼らが善と悪を見分ける智恵の目を得られますように。
そして彼らが、友好と愛の栄光のなかに留まることができますように。」と祈っています。
posted by jun at 11:38| Comment(10) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
junさんこんばんわ。
ダライ・ラマに関しての報道にはあきれましたね。
おっしゃっている言葉を忠実に、物事を正確に伝える使命をすっかり忘れ去ったマスコミに
吐き気がします。
家でも息子とあの場面だけ報道するのは、だれの指図かねとしばらく推理を楽しみました。
随分前にTVでダライ・ラマのお話を聞き、魅了されました。只者ではありません。

バイマーヤンジンさん。
この方も「徹子の部屋」で見ました。
賢い方だなァと感じました。
元気に歌を歌い、夢を語る姿は、見ている私の方が同じ人間として恥ずかしくなりました。
あなたの記事を読んで、民族衣装で登場し、その衣装の説明をし、日本人のご主人とのなれそめから結婚までを生き生きと話していた事が全部思い出されます。
学校を作る話も遥かな草原を渡っていくような歌声も記憶に残っています。

今日、善光寺さんが聖火リレーの出発地を辞退しました。
チベットの宗教指導者が立ち上がり、それに対し弾圧しているので、仏教の寺として考えたと記者会見で話していました。
やっとこういう発言が出てきてやれやれです。

Posted by mitsu at 2008年04月19日 01:32
善光寺が単に安全上の問題とせず、はっきりチベット問題を出したことを、英断!と支持する声を多くみかけますが、私も同感です。
mitsuさんは「やれやれ」と言われてますね。確かに。

バイマーヤンジンさん、「徹子の部屋」に出てたのですね。明るく元気な彼女ですが、どんなに複雑な思いで祖国を憂いていることかと思います。
Posted by jun at 2008年04月19日 20:19
チベットでの事件の後 映画「チベット チベット」の上映会場で流れたのが ダライ ラマのマントラでした。そのすばらしさに主催者に尋ねたら ダライ ラマの「売り物にせず 人に上げるのなら」とのコメントのマントラで CDを戴けました。のびやかなメロディ 豊かな声 心にしみこむもうこれだけあれば・・と落ち込んだときも気がせわしときも 要は自分を無くしそうなときに元に戻してくれる 私にとって無くてはならない支となりました。モンゴルのお父さんにも 冬の厳しいゲルでの慰めに届けました。ネットにはありません JUNさん必要と思われたら 連絡ください。
Posted by モンゴル マキ at 2008年10月23日 13:23
マキさ〜ん なんと マキさんですね!
こちらで お声をいただけるとは 嬉しいです

「自分を無くしそうなときに元に戻してくれる」マントラ
もし 私も頂けるのなら 大変ありがたいです

 
Posted by JUN at 2008年10月23日 18:03
はーい ご無沙汰のマキです。CD近々送りますね いいですよぉ。
Posted by マキ at 2008年10月28日 22:04
はーい ご無沙汰のマキです。CD近々送ります 楽しみにしていた下さい。
Posted by モンゴル マキ at 2008年10月28日 22:10
わーオ! マキさん ありがとうございます。
ご無沙汰してすみません。お元気そうでよかったです。
マントラ 楽しみにしています。
Posted by jun at 2008年10月28日 22:24
こんにちわ 
私もぜひ、ダライラマのマントラCDが
聞きたくて、実はほしいのですが。
どうしたら手にはいりますか。
教えてください。
Posted by 松元真一郎 at 2008年11月03日 16:35
ダライラマは今後中国と仲良くやって行く気でいるのでしょうか?
Posted by よしだ at 2010年04月03日 19:39
ニューデリー事務所代表は「中国との対話を継続したい」と言っているそうです。
http://mainichi.jp/select/world/news/20100403ddm007030035000c.html
Posted by jun at 2010年04月03日 19:52
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